交流戦3戦全勝の加藤貴之投手と交流戦優秀選手の大関投手の投げ合い
ファイターズの先発は加藤貴之投手、交流戦は味方の援護もあり、全勝の3勝をマークした。一方でホークス先発の大関投手は防御率0.78、2勝をマークし優秀選手に輝いた。勢いある二人の左腕に注目。
大関投手の立ち上がりをファイターズ打線が襲う。1番の吉田選手が初球を捉えてフェンス直撃も当たりが良すぎてシングルヒット、3番水谷選手の打球はバウンドが変わり、野村勇選手のグラブをかすめてヒット。続く野村選手の併殺崩れの間に1点を先制する。続く2回も苦しいピッチングが続くが何とか抑えると。3回以降はコースにストレートが決まり始め、小さく落ちるフォークも効果的に決まり、ファイターズ打線は沈黙。
加藤貴之投手は危なげないピッチングでランナーを出しても併殺に取り、持ち前の打たせて取るピッチングが冴えていた。特に序盤は大きく落ちるカーブを初球に投げてうまくカウントを整えてから、こちらも小さく落ちるフォークやカットボールでソフトバンク打線の芯を外し続けた。
前日の流れそのままに両先発投手の危なげない投球で試合は終盤へ向かう。
無死満塁から三者連続三振・・・
ファイターズは6回に1アウトから水谷選手が右中間を破る2塁打を放つと、勝負手として代走に矢沢選手を送る、しかし野村選手、郡司選手はいずれも初球で浅い外野フライに倒れた。
嫌な流れになるもソフトバンクはあっさりと三者凡退。7回表も三者凡退。
キーポイントになりそうな7回裏タイミングが合っていそうな山川選手からの攻撃もあっさりと打ち取り、問題の8回へと移る。
ソフトバンクは継投へ入り、藤井投手がマウンドへ上がるが、先頭の山縣選手に11球粘られた末に死球を与えて、続く吉田選手は右前安打で無死1、2塁。
五十幡選手は結果フォアボールを選ぶが、作戦面のチグハグさを感じた。初球、2球目は外に外れた明らかなボール。ソフトバンク側はバントを非常に警戒していたが、その動きは見せず。そして2-0からの3球目の高めのボールを強振し空振り。ここは見逃せばボールスリーとなり、バッテリーは非常に苦しかっただろう。4球目は一転バントの構えを見せるも、バットは引いて結果ストライク。次のフォークボールは見逃し、3-2から低めのストレートがボール判定となり出塁はしたが、どちらかといえば手が出なかったように見えた。
そして無死満塁となり、代走から途中出場の矢沢選手は高めの釣り球にバットが止まらず三振、野村選手は初球ストレート、2球目フォークと割と甘めに来たように見えたが捉えられず、3球目のストレートに全く反応できずに三振、郡司選手は全球フォークを投じられ、最後は高めのフォークを空振りし、得点を奪ことが出来なかった。
全く危なげない投球を続けるも、9回力尽きる
大チャンスをものにできなかった裏の攻撃の初球のカーブを嶺井せんしゅが捉えるもフェンス手前で失速し、惜しくもレフトフライ、その後の打者は初球で打ち取り、わずか4球で8回を終わらせた。
9回表、1点でも欲しいファイターズは万波選手が四球で出塁し、代打レイエス選手を送るも、三塁へのゴロで併殺打となり、得点奪えず。
9回表先頭の野村勇選手何とか食らいついて左前ヒット、3番の柳町選手はしっかり送りバントを決める。4番の中村選手は今日全く合っていなかった加藤投手から、得意の流し打ちでチャンスを広げ、山川選手は加藤貴之投手の渾身の110球目はレフトフェンスを直撃。
代走の緒方選手は一気に本塁へ。クロスプレーでアウトの判定も。リプレイ検証で、ヘッドスライディングの手が入ったとみなされてホームイン。サヨナラとなった。
勝負手が決まらず硬さを感じるファイターズ
今日の試合でファイターズのキーとなった勝負手を列挙する
- 6回表 当たっている水谷選手に代走矢沢選手
- 8回表 矢沢選手にチャンスを託す
- 9回表 代打レイエス選手
- 9回裏 加藤貴之投手続投
今日の試合では吉田選手、水谷選手がファイターズ打線の中では期待できた。代走が無ければチャンスで水谷選手を迎えられたか。また控えに外野手が少なかったことも、三振率が高そうな矢沢選手にチャンスを託した要因か。
交流戦優勝の勢いそのままのソフトバンクに、ファイターズ打線は少し硬くなっていた印象だった。2敗を喫してしまった。首位にいるがあまり、迫られている怖さを感じているのかもしれない。2連敗してもまだ首位にいるんだと、選手たちには開き直ってもらって、思い切ったプレーをしてくれることを望んでいる。
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