📝 北海道日本ハムファイターズ 完投王国に迫る

記事

1. 完投王国へ

  • 完投とは、先発投手が試合終了時まで投手交代なく一人で投げることを指す。」引用:完投 – Wikipedia
  • この記事を書いている6/30時点で、ファイターズの今シーズンの完投数が15でリーグ2位の西武が4とパリーグでは断トツの数字となっている。(セリーグは広島が8でリーグ1位←これも結構すごいと思うが)
  • 「先発投手は最後までカッコよく投げて試合を終わらせる、昭和の野球をもう一度です」「急にやろうと思ってできるものではなく、2023年は完投数8、2024年は11と徐々に増やしていかないといけない」という新庄監督の言葉から、就任以来取り組んできたことが実を結んでいることについてスポットを当てていきたい。

2. 今シーズンのファイターズ完投数

  • チームとしての完投数:15完投(6/30時点 パ・リーグトップ)
  • 完投率:21%(完投試合15/試合数73)

上記の通りで5回に1回は先発投手が完投している。

先述の通り2023年の完投は 8 、2024年の完投数は 11 ということを考えるといかに異常な数字かがよくわかる。

3. 完投数ランキング

  • 今シーズン完投を記録したファイターズの投手
    • 伊藤 大海4完投
    • 金村 尚真4完投
    • 北山 亘基:3完投
    • 古林 睿煬:1完投
    • 山﨑 福也:1完投
    • 加藤 貴之:1完投
    • 達 孝太 :1完投

ここまでなんと7人の投手が完投を記録している。他球団は2~3人であり、1人も記録していないチームもある。

4. 完投数増加についてのコメント

5. 完投のメリットとチームへの影響

  • 中継ぎへの負担軽減

特に暑くなる夏場に向けて、負けられない終盤戦の中継ぎ投手への負担は非常に大きい。シーズン前半戦は先発投手の踏ん張りで中継ぎへの負担は抑えられたと言っていいだろう。

  • 投手陣の疲労度やクオリティを維持する課題

そして先発投手の負担に関しても、ここまで中6日でローテーションを守り続けているのはエース伊藤大海だけで、他の投手は完投→抹消で中10日といったように、ゆとりをもってローテーションを回している。完投できる投手が複数いる強みを大いに生かした戦術である。

6. 今後の展望と注目ポイント

  • 今後の登板スケジュールから予想される完投数変動

新庄監督は当初の目標完投数21から31へ上方修正させることを明かしている。引用:日本ハム・新庄監督 完投目標上方修正「サーティーワンにしようかな」 すでに14完投 – スポニチ Sponichi Annex 野球

確かに今のペース21%で完投を続ければ143試合でちょうど31完投となる。完投上位の伊藤、金村、北山はまだまだ数を伸ばしていくと考えられ、ケガで抹消している古林、2軍で調整している福島、孫、バーヘイゲンたちも完投を意識して調整しているだろう。

  • CSやペナント最終盤で求められる完投の重要性

7月に入り本格的に暑くなると、投手のスタミナ管理が非常に難しい。厳しい中継ぎの登板管理の中で、先発した投手がそのまま試合を投げ切るのはチームにとって非常に大きい。そして「次は俺が」といったようにいい連鎖が巻き起こっていく。そんな投手陣の切磋琢磨に注目したい。

7. まとめ

今シーズンのファイターズの完投数がいかに注目に値するかを振り返った。

新庄監督の育成方針と起用方法が実を結んでいる。

あなたが印象に残った完投試合は何でしょうか。

残りのシーズン、ファイターズがどういう野球を見せてくれるのか。楽しみで仕方がない。


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